会社員時代のお話 ~自治体レジ袋編

こんにちは、石塚あつしです。今回は会社員時代のお話の第2弾「自治体共通のレジ袋」のお話を書きたいと思います。

2018年11月頃、紙ストローの開発がひと段落付いた頃、次の商品の開発を模索していました。お昼にパンを齧りながらYAHOOを見ていましたら、レジ袋有償化の方針というニュースが流れており、コメント欄は非難轟々で「どうせなら自治体のゴミ袋に出せる様にしろ」というコメントが一番の賛同を得ていました。

レジ袋はゴミ袋の内袋にしてリユースしている方が多く、内袋に利用した物をそのままゴミに出せれば、その周りに包む自治体ゴミ袋の無駄削減にも繋がり、また消費者の利便性も上がり不満の解消になるのでは、と考えました。また、政府が国民の行動変容を促しているのだから、国民が納得して購入して貰える価値付けをレジ袋に与える事、そして何よりも国内のレジ袋生産メーカーがかなり窮地に立たされてしまうと思い、どうにか数社でも生き残る事が出来ないかを考え行動に起こしました。(勿論、自社の利益も上がればなお良しです。)

2019年5月より自治体や関係各社へのプレゼンを開始し、環境省のレジ袋有償化に関する小委員会を傍聴し方向性を修正しながら、ゴールに向けて走り続けました。具体的なゴールとレジ袋の設計、それに伴う効果は以下を狙いました。

ゴール:自治体レジ袋=指定ゴミ袋 導入で環境、自治体、市民、企業4方良し

効果 :①指定袋の無駄削減

    ②民間よりバイオマス度を高く設計し、CO2削減効果を上げる。

    ③来市する観光客が購入する事で収入UP

    ④市民の利便性の向上、また先進的な取り組みを行う事でシビックプライドに繋げる

    ⑤企業は対象市内のレジ袋の受注を見込め、収益UP

また、課題としては現在流通しているバイオポリエチレン樹脂はブラジル産が100%のため、国産かつ食物由来以外の原料で探す必要がある事です。

多摩市、環境省、栃木県、仙台市、八王子市、日野市、NPO団体にプレゼンを行い、その他政治家、化学メーカー、原料メーカー、レジ袋メーカー、容器リサイクル協会などに説明や情報の共有を行いまして、最終的には日野市さんが製品として流通をして下さいました。

紙ストローと手法は同じく、目指すべきゴールやビジョンを描き、各々の関係者に説明し仲間を集め、時に方向修正をしながら形にして行く事が出来ました。

製品は日野市内のセブンイレブンやイオンにて販売していますので、ご興味のある方は是非購入をしてみてください。


0コメント

  • 1000 / 1000